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KAYANOのイタリア気分 No.38

2005年2月号

逃した??ビジネスチャンス!

93年アドリア海沿いの街リッチョーネ「リストランテ イルカザーレ」で研修中(2004年6月の気分を見てね。)毎週末のように大きなメルセデスに乗って、大きなオリーブオイルの瓶と大きなパーネを、レストランにお土産に持って来てくれるお客様がいた。8月はリッチョーネの別荘で過ごし、ほぼ毎日カザーレに食事に来ていた。彼の名前はレオナルドさん。とても陽気な彼を皆は親愛を込めて「レオ」と呼んでいた。プーリアのフォッジャ出身で、当時セリエAに属していた「フォッジャ」の経営に関わっていた。

リッチョーネ

さほど強いチームでなくてもイタリアでサッカービジネスの関係者とあってはかなりのセレブ。一研修生の私には恐れ多く別世界の人という感じだった。腕に輝くこれ又大きなローレックスや外見のマフィヨーゾな感じもちょっと恐かったし、フォッジャからリッチョーネまで約400kmを大きな車で飛ばして来る事も超人的と思っていた。彼と親しく話すようになったのは、プ-リアの食材がきっかけだった。

フォッジャ

彼が運んで来たパネプリエーゼの焼いたものに緑に濁ったオイルを浸けて食べた時。ドライトマトのソースでオレキエッテを食べた時。彼にどうしてもお礼を言いたくなったのだった。「いつもありがとうございます。プ-リアの食材はとても美味しいですね。日本で売ったらきっと人気が出ると思うわ!」「ならKayanoが輸入すればいい。」「出来るなら、やってみた~い。」たわい無い会話の中『彼は大物だからそんな事もできるんだ~ 』っとぼんやりと思っていた。

プーリアのパスタ

話してみると、かなり気さくな人でイタリア人特有の「ちょっと勘違いおじさん」という所に私はとても親しみが湧いた。研修が終った時、住所を交換して何度かクリスマスカードや手紙を交わした。フォッジャを訪ねた事もあったが、多忙な彼に逢うのは難しく、弟さんや友人を紹介してくれた。レオの知合いと言うだけで、皆大歓迎だった。美味しい食べ物とあたたかい人々との出逢い。彼のお陰でプーリア地方は私のお気に入りの地方のひとつになった。

プーリアのチーズ

5年の歳月が流れ、私がラフォンテを始めた翌年98年1月のことだった。身も知らないイタリア男性から突然電話がかかって来た。受けたのは母だったが通訳がいたのでなんとかなった。 内容は「私はレオの友人のチロ ノタランジェロです。今日本に滞在していますので、ミスKayanoから至急連絡が欲しいのです。」というものだった。指定の番号に電話をしてみるとホテルオークラにつながった。逢った事もないノタランジェロ氏に回されると彼は挨拶をする間もなく「とにかくホテルのラウンジで逢いたい!」というのだ。「詳しくは逢ってから。」っと電話が切れた。「レオの友達が何事?東京見物でもお手伝いさせられるのかな~!」なんて考えながらもタクシーを飛ばした。

プーリアの食事

彼はビジネスで数名のイタリア人と滞在していた。レオに負けず立派な出立ち。名刺を見ると食品会社のpresidente(社長)の文字。やっぱり彼もセレブのようだ。「友人のレオからミスKayanoがプーリアの物を輸入したがっていたと聞きました。やり方は総べて教えるし担当も付けますからやりましょう!」彼は色々な話しを真剣にしてくれるが私にはチンプンカンプン!ただ彼が日本とのビジネス相手を捜している事だけは理解できた。5年も前にレオに何気なく話した事がきっかけで、突然こんなビジネスマンと逢う事になるとは!!彼は予定が詰まっていて明日は大阪へ向かうということだった。1時間程話した後「では後日連絡します。」と別れた。

しかし連絡は来なかった。私も何か気味が悪くてそのままにしておいた。彼はラフォンテが輸入会社でなくてクッキングスクールだっということを知り、レオの勘違いを「いつもの事」と笑い飛ばしたに違いない。無駄な時間を過ごしたと悔やんでいたかもしれない。彼と話し中、私はと言えば、「フォッジャは良い街ですよね~。」とか「レオは元気ですか?弟のミケーレは?」なんてつまらない事ばかりを聞いていたもの....。もし、あの時私がレオの勘違いに乗じて、「彼らとビジネスを初めていたら??」今頃、私もメルセデスにローレックスだったかな~?大きなビジネスチャンスを逃し たのかも!!今年は「少量でもイタリアで気に入ったものを輸入してみようかな~」っとぼんや り考えている年初めです。

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