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KAYANOのイタリア気分 No.68

2007年8月号

アマルフィ海岸はレモンの香り!

ソレント半島から続く
アマルフィ海岸

皆さん!夏本番ですね。

今年は天候が不安定で、梅雨時期が長く感じられたせいか本当に夏が待ち遠しかった。

輝く太陽のもと夏の日ざしが広がる日には、今年はナポリに行ったせいかしら?

心は、レモンの葉陰も涼しげなアマルフィ海岸へ飛んで行きます。

私のこの夏の気分は「南イタリアのレモン色」って感じです。

ナポリから車で1時間、ソレントからサレルノまでの50kmの海岸線にはアマルフィー・ポジターノ・ラベッロ等、歴史的にも興味深く個性的な街が点在しています。

大きな実をつけるレモンの木

このアマルフィ海岸(Coatiera Amalfitana)は1997年からユネスコの世界遺産に登録されています。リアス式河岸には丘が迫り、そこにはたわわにレモンが実っています。

この辺りのレモンは、日本の3倍の大きさはあるでしょうか?温暖なこの地方のレモンは1年に春夏冬と3回収穫できるとの事、そういつ行っても木々はパステルイエローに枝を広げているのです。

海岸線のドライブはやっと車がすれ違える狭い道があったり、内カーブは迫り来る崖にぶつかりそうになたり、外カーブではまるでそのまま地中海に投げ出されてしまうような気持ちになったりと、ちょっとしたスリルが味わえます。(車酔いする人は注意!です。)

景色は最高で輝く太陽のもと、地平線の見分けがつかない青い空と海は

マニフィコ(素晴らしい)の一言に尽きます。そう神のみぞ創れる自然からの贈り物です。

高台から見たアマルフィーの街

海岸から見上げたポジターノの街

アマルフィーの高台で爽やかな風に吹かれてジェラートを頬張ったり、ポジターノの海岸で冷えた白ワインを飲みながら、海の幸を頂き、そのあとデッキチャーでお昼寝なんかしたら、人生至福の時間って感じでしょうね。どちらの街も時々イタリア映画のワンシーンに出てきたりします。

もし中心の街アマルフィーに泊まるなら、「カプチーノコンベント」がお勧めです。私も数年前に泊まった事があります。

以前、修道院だった建物を利用したホテルは観光客でにぎわう街の喧騒からも外れた高台に位置しています。

修道女達が使っていた部屋を改装しているので造りは質素で清楚な感じです。

でも海に向かった窓からの眺めは最高で、自然を上手く生かした庭も素晴らしかったです。エントランスの床は陶器で造作が美しく、踏みしめながら歩くと、アマルフィ海岸にお忍びで過ごすハリウッドスターのような、ちょっとセレブな気持ちになれましたヨ。

そうあの時は中庭のレモンをもいでバスタブに入れて香りを楽しみながら優雅に浸かったんですが、気分はちょっとした「女優ヨ!!」でした??

al pesce d`oro

それからナポリの知人から紹介された、アマルフィーの町外れにある家族経営の「アルペッシェドーロ」は、私の一押しのレストランです。

(URLを載せておきますね。http://www.alpescedoro.it/contatti.aspx)

レモンを添えた魚介のサラダ

お勧めはもちろんレモンを使った料理。レモン風味のパスタやリゾット、新鮮な魚のアクセントには欠かせません、その爽やかな香りが更に料理を引き立ててくれるのです。

そう皆さんはリモンチェッロって知っていますか?食事の最後にご主人が持ってきてくれた手作りのナチュラルなその味を今でも忘れることができません。思わず作り方を聞いてしまったくらいです。

レモンを添えた魚介のフリット

この淡いイエローのリキュールはアマルフィ近辺やカプリ島のレストランに行くと必ず食後酒としてリストに載っています。

最近グラッパ等、ちょっとヘビーな食後酒にはまっている私は、なんだか急にリモンチェッロが飲みたくなってきました。30度以上あるリキュール、冷凍庫でキンキンに冷やして飲むんです。アルコール度を感じない「ちょっと危険!」なお酒です。

そうだ!来月はこの魅惑的なリモンチェッロのお話をさせてください。

では、皆さん Buona vacanza d`estate! (楽しい夏休みをお過ごしください!)

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