La Fonte Italian Cooking Studio Perche non vieni astudiare la cucina italiano alla Fonte?

  • ラフォンテの風
  • ラフォンテグルメ日記
  • インスタグラム
  • フェイスブック

トップコラム > 南イタリア便り No.4

南イタリア便り No.4

2008年6月公開

初夏を告げるマグロの到来

地中海に蹴りだされた感じのシチリア島とサルデーニア島との間の海流には、5月ごろから、7月の頭まで、大マグロが産卵のためにやってくる。初夏になると、シチリアのメルカートには巨大なマグロが、どーんと並ぶ光景は圧巻!マグロを見ると、「あ~、もうすぐ夏だな」と実感します。パレルモっ子たちも、通年あるカジキマグロより、季節限定の本マグロに目が釘付けになっている様子で、朝の魚屋さんには、地元の主婦がこぞって買い物に来ている。

日本人の私ならマグロは当然、醤油とわさびで刺身にして食べるが、生魚を食べる習慣がないイタリア人達は、ステーキにして食べている。塩を軽く振って炭火で表面をあぶり、中はレアーなマグロステーキに、レモン汁をきゅっとかけていただく、パレルモ風の食べ方も実にうまい!産卵直前の油の載ったマグロのなんとおいしいことか…!

日本では考えられないことだが、パレルモの市場などに行ってマグロを買う際、赤身、中トロ、大トロと部位に関係なく全部1kgで幾らというシステム。今年は一番料金が安い今の時期、1kg12~15ユーロで売られている。今年は船の燃料ガソリンが高騰し、フランス、スペインをはじめヨーロッパ各国の漁師が相次いで政府に対し、税金排除を求めストライキを起こしているので生魚が並ばない日も数多くあった。こういった事から、昨年に比べ、料金は上がっている。

さて、現在でも一部の地方に残る大マグロ漁、マッタンツァがシチリア島の東、エガディ諸島のファビニャーナ島、サルデーニャ島のサンピエトロ島に残っている。マッタンツァとは、古くからの漁を現在のようなスタイルにしたスペイン人の言葉で“殺し”という意味がある。ちょっと怖い。実際追い込み漁で、最後、網の奥に吸い込まれた体重200Kg近いマグロたちが必死に逃げる、それを棒でバンバンぶって、失神させ殺す。真っ赤な地が海に広がり、その光景はとても壮絶。マッタンツァでの漁はマグロの数が増え次第行われるが、通常シーズンに1度すればいいほうだ

そんなエガディ諸島の正面にある町トラーパニではマグロの加工品業者が多い。マグロの卵で作ったカラスミ「ボッタルガ」をはじめ、マグロ燻製、マグロのハムなど、酒好きにはたまらない、最高のおつまみが並び、素通りできない状態。お勧めはデリケートな味の、マグロの燻製。真空パックを一度あけても、オリーブオイルに漬ければ切り身も半年は持つのだとか。欲しい分だけカットして真空パックにしてくれるので、お土産にも最適!

コラムに戻る