KAYANOのイタリア気分 No.69
2007年9月号
夏の疲れにリモンチェッロはいかが!
カプリ産 リモンチェッロ
皆さん 今年の夏は本当に暑かったですね~。7月にイタリアの友人から「連日45度で死にそう!」なんて電話を戴いて「それは気の毒に!!」と思っていたら、8月に入り連日猛暑!日本も人ごとではなくなってしまいました。
そんな今年の夏、我が家の冷凍庫にいつも冷えていたのがリモンチェッロでした。爽やかに食事を終わるためストレートで…フルーツにかけてアクセントに….砕いた氷の上にかけると、レモンのグラニタが簡単に出来ます。夏にはピッタリのお酒です。
自家製リモンチェッロと専用グラス
その、リモンチェッロは南イタリアのアマルフィー海岸、ソレント半島、カプリ島付近の伝統的な食後酒で、アルコール度数は30度以上と高く、甘さの中に地中海のレモンの芳香がぎゅっと詰まっています。
もうだいぶ前ですが、ナポリ郊外の街にホームスティした事がありました。連日マンマの南イタリア料理を頂いたわけですが、いつも食後に出てきたのが自家製のリモンチェッロでした。作り方を書いたレシピが残っていました。レモン8ケ、95度以上のアルコール1リットル、砂糖800gにそれを溶かす水1リットル。たったこれだけです。
レモンのデザインの壷
レモンを描いたテーブルトップ
(職人の手描きです。)壷
リモンチェッロはレモンの皮をリカーにつける果物酒、日本で言えば梅酒みたいなものですね。今は人気が出て工場生産の物が多いのですが、もともとは各家庭で作っていたそうです。ちなみに、食後酒として出てくるグラッパはブドウの絞り粕を醗酵させて蒸留したものなので、全く製法が違うお酒です。
日本に戻りマンマのレシピでリモンチェッロを1度だけ作った事がありました。でも、その時の味が全く表現できずに、作るのをやめてしまいました。何故だったか?
考えられる事は、日本には95度以上のアルコールが無い事、何よりレモンがアマルフィーの気候と大地が育てたものではなかったからです。でも久しぶりに、挑戦してみようかしら?
ナポリ在住の知人が管理するPiazza Italia で、彼女が体験した無農薬のリモンチェッロ作り方を紹介しています。興味がある方は見てみてくださいね。
http://digilander.libero.it/piazzaitalia/cooking/3.html
でもやっぱり、「作るのは大変!」という方は、本場の物が日本にも数種類入ってきていますので、お酒好きの方は是非1本どうぞ!瓶がとても可愛いので、室内の装飾品にもなりますよ!
レモンチェッロのグラスと
レモンを模った小皿
ところで、カプリやアマルフィーはレモンをモチーフにした伝統工芸品が多くあります。陶器・織物・ガラス細工などです。そのひとつにレモンの装飾を施したリモンチェッロ用の瓶とグラスがあります。現地の御土産屋さんには店先に可愛らしく並んでいます。
レモンに囲まれて育ってきた職人さんが作るからでしょうか?レモンが花や葉と共にファンタジックに再現されていて、眺めているだけでも爽やかになれます。私が持って帰って来たグラスは美しいレモン色で、あの地方の職人さんだからこそ表現できる色だと思い、とても気に入っています。
レモンの木をデザインした陶器の壁飾り
さて、暑かった今年の夏も終わり!疲れを癒すために、今夜辺りリモンチェッロを食後酒にいかがですか?
夏の思い出が爽やかに蘇る瞬間を味わえるかも….。
P.S. 先日、2007年の夏を惜しみながら、自宅の庭先にレモンの木を植えました。立派に実を付けるのには数年かかるそうですが、自家製リモンチェッロを作るため、大切に育てようと思っています。