ミラノ便り No.8
"ペッツォ村限定"タルトを習う
前回お話したカモニカ渓谷のペッツォ村。20年前は冬は2階からしか出入りができないほど雪が積もったそうである。地球温暖化で今年の冬は雪がちらつくこともない。
冬はやっぱり雪がなくっちゃっと嘆くディアネッラさんのもとで、この村でしか作られないトルタ・セッカ・ディ・ぺッツォ(ぺッツォ村の硬いタルト)の手ほどきを受けた。マントヴァの有名なズブリゾローナに似ている。
- 溶かしバター(彼女は牛飼いの手作りを使う)
- 150g
- 全卵
- 大2個
- グラニュー糖
- 200g
- マカロン
- 6個
- アーモンド・ヘーゼルナッツ・クルミ
- 計200g
- 小麦粉
- 400g
- 塩
- 少々
- オイル(タルト型のため)
- 少々
- パン粉
- 少々
・全卵とグラニュー糖、粉々にしたマカロンと塩少々をボールで混ぜ合わせる。
・そこにヘーゼルナッツを加える。ヘーゼルナッツは大きかったら、少し刻んだほうがいいそうだ。
・そして荒めに切ったアーモンドとクルミも加えていく。
へーゼルナッツとアーモンド、クルミの割合は気分次第!
・そこに、一気に小麦粉を加えて、スプーンでかき混ぜる。
ダイナミックというか、大雑把というか、見ていて気持ちがいいくらい。
・最後に溶かしバターを加えたら、もうおしまい!
タルト型にオイルを手早く塗って、パン粉をまぶし、用意した生地を流し込む。
・150度から170度ほどのオーブンで45分ほど焼く。
串を刺して、仲間で火が通ったかどうか調べ、生地が串についてこないようだったらOK!
・5分ほどオーブンを開けたままにして、タルトをさます。
・最後に好みで粉砂糖をかける。
さめてからのほうが美味しいわよ、と言いながら、私にタルトを包んでくれた。
翌朝、朝食代わりにこのタルトを堪能した。 エスプレッソより、紅茶のほうが、ナッツの香ばしさが引き立つような気がした。