南イタリア便り No.2
2008年2月公開
つなぎなし!カカオ100%のモディカのチョコ
こんにちは、お久しぶりです。
新年がやってきた、カーニバルも終わり、2月14日そう、もうすぐSan Valentino(セントバレンタイン)がやってきます。殿方にチョコを贈る、贈らないは別として、個人的にチョコは好きです。冬の間、ブラックコーヒーのお供にほんの、少しほぼ毎日食べています。
イタリアでは、数年前は映画ショコラの影響か?唐辛子入りチョコなどが流行っていました。数年前からはカカオの配合%を押し出した大人のビターチョコ(80%や99%カカオチョコ)が人気。昨年あたりからは口どけ感を重視したSottile(超薄)チョコ、またオレンジ、洋ナシなどのフルーツ味のチョコなどがブームのようです。ところで、そんな市販のチョコレートとは全く違うモディカのチョコレートってご存知ですか?
モディカは、シチリア州のラグーサという町の少し下に位置する小さな町。ここで作られるチョコレートはカカオバターなどのつなぎを使うことなく、カカオ粉と砂糖のみで出来ています(内側)。カカオ粉と砂糖を混ぜたものに圧力をかけ、形にしていく。日本の落雁のような作り方をします。
このチョコを初めて食べたときは、ショックを受けましたね~。チョコと思って食べないほうがいいかも知れません。お口の中でカカオバターが溶ける感触がないので、「へぇ?」と拍子抜けしてしまいます。替わりにざらざらとした小麦粉的感覚が舌先を刺激しますが、味はもちろん甘苦いチョコの味。そう、カカオパウダーをそのまま舐めるような感じです。でも、それが結構クセになってしまうんですね。天然素材そのままの味がして、とっても素朴で柔らかな味わい。
モディカのチョコは、圧力をかけて形を作るのでとっても固いんです。ちょっと手で割ってみんなで分けようなんて絶対できません!包丁でばきっと折って割る感じ。写真でも、チョコの内部の“ざらざら”した感じが見えませんか?
パッケージもレトロで可愛いモディカのチョコはお土産にもいいですよね~。この一風変わった素朴なチョコ、シチリアに行ったなら是非お試しあれ!